堀米勇輝選手(サガン鳥栖)インタビュー前編 

インタビュー

MTR Method™️と共に歩んだ堀米選手の再生ストーリー
〜MTRに出会うまで〜

当社では、現役JリーガーやJA内定の大学生など50名以上を独自のMTR Method™️(Muscle Tuning & Reactivation)によってサポートしている。サポートをする中で感じるのは、現役のサッカー選手を含め、サッカー選手を目指す子どもたちの中には、怪我が癖になっていたり、体がうまく動かない、一生懸命練習しているはずなのにどんどん悪くなる、という負のループから抜け出せない選手も多くいるのではないかということだ。今はSNSの情報があふれているので、色々調べてみてもかえって何が正しいか判断するのが難しくなっているのではないだろうか。
そんな中、インタビュー第一弾として今回は、現役のJリーガーで最前線で戦っているサガン鳥栖の堀米勇輝選手にお話を伺った。堀米選手が上手くいかなくて悩んでいた時の状況や、そこから体が変わり始めてJ1で活躍できるようになった生の声を、今悩んでいる選手たちに届けられたらと思う。
前編では、堀米選手がMTRメソッドに出会う前の10代からモンテディオ山形時代のことについて話を伺った。
インタビュアー:大友慧(元Jリーガー・リアクティベーショントレーナー)


当社で本格的にサッカー選手をサポートするきっかけになったのが堀米選手です。
堀米選手がJ2からJ1で活躍するまでの2年間、共に色んなことを試行錯誤しながら、堀米選手と共にMTRメソッドは成長してきました。

堀米選手は中学時代からヴァンフォーレ甲府のアカデミーで育ち、U-15日本代表に初選出。U-17日本代表として世界大会に出場し、プロになってからはJリーグ7クラブでプレー。現在はサガン鳥栖に在籍し、Jリーグ通算300試合出場の経験があります。
高校生の時からすでに活躍されていたわけですが、その頃はどんなふうにサッカーに取り組んでいましたか。

ひたすらサッカーが楽しくて、夢中になっていました。食事とかも気にすることなく、家族と一緒にご飯を食べて、よく寝てよく休むという基本的な過ごし方しか知りませんでしたね。家族と一緒にご飯を食べるという自分の家のルールがあって、全員そろってから夜遅くに食べたりもしていました。

「ひたすらサッカーを楽しんでいた」というU-15時代。

練習時間はどのくらいでしたか?

チームの練習は1時間半とか2時間くらいで、そこから自主練をずっとプラス1時間半ぐらいはしていました。今でもよくやるんですけど、一対一の練習がメインですね。大人に挑んでいったり、良い選手を掴まえてやっていました。

高校時代は体の不調とかはどうでしたか?

昔から比較的脚がりやすかったんですけど、当時はそこまで気にすることもありませんでした。怪我もあまりしてこなかったので、たいして不調を意識することもなく、ただサッカーを楽しんでいました。

当時を振り返ってみて、「今考えれば食事やトレーニングをこうしておけばよかった」というようなことはありますか?

脚が攣りやすいことについて、もっと若いうちから深堀りすべきだったと思います。食事についても知識がなかったので、たいして気にせず好きなものを食べていましたが、そういうところからもっと自分で意識を向けて取り組めばよかったですね。

17歳の時にプロになって、その後は体の状態はどうでしたか。

まず、体も何もプロで戦えるレベルではなかったと率直に振り返って思います。好きでただ楽しくてやっていたところから、相当高い壁にぶつかったという感じでした。最初の1年はほぼ試合に出られず、2年目にJ2にチームが落ちてしまって、そこでシーズンの半分くらいは出るんですけど、なかなかチームにも貢献できなかったり。・・試合に出ても、55分とか60分とかで脚が攣ってしまって動けなくなっていました。脚が重く硬くなってしまって。その時のコーチングスタッフや監督からは「もつ時間で出し切れ」って言われていて、自分でもその60分に勝負をかけていたんですけど、今振り返るとやっぱりそうではなかったですね。

ヴァンフォーレ甲府時代。「よく脚が攣っていた」という。

Jリーグで僕も4クラブでやったんですど、自分の体の原理原則は自分で探すしかないというのと、そもそもサッカー界っていうのは限られた枠の中で人も情報も回っているので、外から情報を得なくなってしまうと結構世間知らずになってしまうところがありますよね。だから、例えばトッププレーヤーが試合前日に、パスタにオリーブオイルと塩をかけて食べまくって試合に臨むようなことをを平気でやっていたり(笑)。自分で正しい情報を引き寄せるということは大事だと思います。僕も長くいたからこそ感じたんですが、サッカー界の人に聞けば正しくそこに導かれるというわけではないんですよね。

僕も攣りやすくて、色んな先輩方とかスタッフの人とかにアドバイスをもらいながら色々実践して試してきたんですけど、自分の最適解は見つからずに苦戦した20代だったなあって思います。

20代後半はモンテディオ山形でプレーしていましたけど、サガン鳥栖に行く前の最後の状態について聞かせてください。

フィジカルも弱いし当たりにもすぐ負けるというイメージがあったので、とにかくまずは体のベースを作らなきゃと思って、筋トレをパーソナルで週3とかでやりました。徹底的に追い込んで体を作ろうっていう風にシフトして、筋トレをしまくっていたんです。スクワットとかベンチプレスとかをすごく取り入れるようになって、2年くらいしたら体も大きくなってきたんですが、一方で動きの硬さを感じていました。パワーは得られるけど何かを失っているなっていう風に思っていたんです。筋トレの影響で、ちょっとしたぶつかり合いには強くなるなどのメリットもあったかもしれないですけど、筋トレで負荷をかけて体をいじめていたので、徹底的にケアをしないと追いつかない状態になってきていました。そこから山形に移籍して、その環境に適応することが出来ずに、筋肉系の怪我が出始めたんです。肉離れですね。復帰したら肉離れの繰り返しでした。

ただ、一概に筋トレがダメというわけではなく、自分にその筋トレが合うか合わないかをもっと深く理解してトレーニングを始めるべきだったと振り返ってみて思います。最低でも、骨にどの筋肉がどうついていて、どう動かしていくべきなのかというのをもっと理解してからトレーニングしたほうがよかったと感じています。

そうですね。その筋トレがサッカーの動きにどうつながっているのかというのをちゃんと考えながらやらないといけないと僕も思います。

後編に続く)

MTR Method™️とは人間が感じる痛みの原因を根本的に解決する画期的な概念を再現性高く体系化したメソッドです。痛みの原因のほとんどが神経ではなく、筋肉の拘縮によって血管が圧迫されることで起きる血流障害によるものです。筋肉が硬く縮こまった状態を筋拘縮と呼んでいます。この筋拘縮の蓄積の問題は、大人の選手に限ったことではありません。近年、急激にプレー頻度が高まっている子どもたちにも広がっており、治療現場では怪我の発生の低年齢化を危惧しています。MTR Method™️は元サッカー日本代表の選手やサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の選手もサポート実績があり、特にサッカーでの怪我防止からパフォーマンスアップまでトータルで堅実なコンディショニングサポートを提供しています。

MTR Method Lab HPより引用
小谷佑一

元・合氣道本部道場指導員。 体を酷使して怪我で悩んでいた時に、整体で助けられた経験が施術家を志すきっかけに。約3年の記者経験あり。 施術家として延べ3000人以上を診る中で行き詰まりを感じていた時に「筋肉チューニング」に出会う。 現在は筋肉チューニングスタンダードセラピストとして、UROOM浦和大宮店で施術にあたっている。
整体師、波動療法士、操体バランスケアリスト、体の声を聴く施術(キネシオロジーテスト)。 内臓・頭蓋・エネルギー調整等による自律神経系のケアも行う。

小谷佑一公式SNSをチェックする
インタビュー
この記事をシェアする
小谷佑一公式SNSをチェックする
Growith MTR Nutrition 公式ブログ
タイトルとURLをコピーしました