手術後の術創部がパフォーマンスに影響!? 〜前十字靭帯損傷手術後や第5中足骨骨折手術後のサッカー選手の状態にはチューニングが必要不可欠〜

症状

「手術から数年経過していて膝の硬さがあるけどもうこんなもんかと思いプレーしている」

「庇うように違う箇所がキツくなってくるけどどうしていいかわからない」

「ステップの際にしっかりと踏めない」

「手術の場所はなんか怖くて触れない、(触れてみると)こんな硬かったんですね…」

プレー中の接触やアクシデントにより手術を余儀なくされたサッカー選手も多いと思います。

プロ選手もですが最近では育成年代の中学生でも手術を経験した選手も出てきてるなど、痛み・怪我・手術が以前より若い世代の選手に多くなってきている傾向があると感じます。

今回は手術後にパフォーマンスが上がらない、復帰はしたが膝や足などの手術箇所の動きが不十分な状態でプレーを続けている、手術は10年以上前なのに術創部の影響で動きの質に悪影響が出ているなどのプロサッカー選手を多く担当してきました。

様々な状況や症状に悩み苦しんだ結果、縁あってMTR Method™️に辿り着いた選手もいます。

そんなパフォーマンスが上がらない、プレーの質が上がらない、体の感覚が戻らない手術を経験した選手の要因と体感の例を今回は書いていきたいと思います。

・前十字靭帯断裂後の再建術

・外側半月板損傷後の部分切除術または縫合術

・第5中足骨骨折後のスクリュー髄内固定術

・関節内遊離体、骨棘の除去術 など

まだまだ多くの怪我後による手術があると思いますが比較的よく経験する症例の内容を上げてみました。この記事を見てくれているサッカー選手の中にはもしかしたら経験がある怪我があるかもしれません。

受傷後、手術後にリハビリテーション期間を経て組織損傷の回復とプレー強度に対する負荷にも耐えれるようになり試合への復帰をしていくと思います。

ある病院の前十字靭帯手術後のリハビリテーションのプロトコル

ある病院の前十字靭帯手術後のリハビリテーションのプロトコル

プロトコルとは整形外科疾患などの特定の疾患に対して、リハビリテーションの具体的な手順や実施方法をまとめたものと言われています。手術後から組織回復、日常生活への復帰、スポーツへの復帰などの一般的な経過を見ていく上で重要になる指標です。

あくまでも一般的な指標になるので良くも悪くもイレギュラーなケースも出てくると思います。

ここでプロトコル通りに進み手術後復帰してパフォーマンスや動きの質に影響があるサッカー選手に多いケースとしては共通する要因に多いのは…

『術創部や術創部の周囲の軟部組織が異常に硬くなっている

そんな状態のサッカー選手を多く経験させてもらいます。

上記の写真と記事はある海外サッカー選手の大腿部手術後の状態になります。記事によると2年もの期間復帰できていない状況、そこから徐々に試合に復帰できているとのことでした。

実際に体の状態をみているわけではないのですが写真の状況からすると、手術も大掛かりなものになったのではないかと推測されます。

骨や臓器などの硬組織を除いた、筋肉や皮膚、血管、神経などの柔らかい組織の総称軟部組織と呼ばれます。

軟部組織には、皮膚、粘膜、筋肉、腱、脂肪、血管、神経、筋膜、滑膜、真皮、漿膜がありますが役割としてはヒトの骨格構造を形作る、安定させる、動作を可能にさせるなどヒトにとって重要な組織になります。

そして、柔らかい組織だけにさまざまな外的や内的からの負荷から衝撃を吸収してくれる役割もあります。

そんな、衝撃を吸収してくれるまたは動作を可能にさせるなど動きに関与する軟部組織が硬く機能しない状態になっているとしたら…

MTR Method™️では、術創部や術創部の周辺の軟部組織は丁寧に触れて状態の確認と機能を適切な状態に再活性化させるためのチューニングをしていきます。

様々なサッカー選手の手術後の体の状態を見てきました。

上記の画像にあるような見た目にもわかる大きな術創部もですが…

関節鏡視下手術(内視鏡)と呼ばれる術創部が比較的小さな手術でも軟部組織に影響を及ぼすことがあります。

全ての手術が復帰後のパフォーマンスや動きの質に影響を及ぼすわけではないですが、体全体の血流循環不全、筋拘縮の蓄積、栄養の質と量の不足、腸内環境の悪化など…

怪我前の体の状態が悪い、同じ箇所の手術を繰り返し術創部や周辺の軟部組織が深刻な状態になっているサッカー選手は復帰後の状態が悪い傾向があります。

外科手術後は同じ場所に同じ傷が再度発生することに備えて身体をより強くすつために瘢痕組織が形成されます。それが術創部となり異常な硬さが残るケースがあります。

体の繋がりを考慮すると手術箇所のみだけでなく全体のバランスを著しく崩す原因になる可能性もあります。

チューニングによる術創部の状態を改善するだけでもだめ、栄養ストラテジーによる栄養強化だけでもだめ、身体操作の再学習のリアクティベーションでもだめ…

MTR Method™️が提唱するトータルコンディショニンアプローチでいくつもの要因が重なり絡まった糸のような状態を多方面から少しずつ解いていくことが必要になります。

多くのサッカー選手に届いて欲しい本当に重要で大切な内容です。

仁木洸平

幼少期からサッカーに没頭し、家族やチームメイトなど関わってきた全ての方の助けもあり、小学校で全国大会優勝、高校で静岡県大会優勝の経験をさせて頂きました。しかし、高校時代に怪我による身体感覚の変化を経て「自分の體はプロでは通用しない」と自覚し、理学療法士の道を選択しました。
理学療法士として勤務した11年間で、担当した患者数は約5万人。
そんな多くの出会いや経験をさせて頂く中でよりヒトの探求していき、體の可能性と凄さを知ることで強さとしなやかさを引き出し、支え、手放せる存在になる為日々鍛錬中。 現在は筋肉チューニング、栄養ストラテジー、リアクティベーション、メタトロン波動測定など【MTR Method™️】を様々な形で伝えている。

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