プロサッカー選手の繰り返す軽度肉離れの体感 〜負のスパイラルを抜け出すためには?「筋拘縮」〜

症状
Worried mid adult amputee soccer player sitting on soccer field

「肉離れと診断を受けたけど感覚的に筋肉が離れている感じがしない」

「離れているという感覚より、ギュッと硬くなっている感覚」

「力は入るけど余分な力が入ってしまう感じで力を入れるのが怖い」

多くのプロサッカー選手やアマチュア選手、育成年代選手の肉離れの診断を受けたサッカー選手を担当してきました。

その中で軽度肉離れを繰り返すサッカー選手、肉離れ後にパフォーマンスが上がらないサッカー選手、肉離れのリハビリテーションがスムーズに進捗しないサッカー選手と様々な状況や症状に悩み苦しんだ結果MTR Method™️に辿り着いた選手もいます。

そんな肉離れの負のスパイラルから抜け出すための要因と軽度肉離れ選手の体感の例を今回は書いていきたいと思います。

・スポーツ動作中に、急に筋肉が切れたように実感するとともに痛みを感じ、プレーの継続が困難となる状態

・筋肉が離れる、離されるということ

平成20年度日本体育協会スポーツ医・科学研究報告では上記のような表現で肉離れを表現している。英語ではmuscle strainあるいはmuscle strain injuryといわれ筋の伸展損傷を意味している。

従来の重症度分類から復帰復帰時期などは初期診断で選手の自覚症状と理学所見を参考に必
要に応じて撮影したMRIで描出される受傷程度などからおおよその判断をされていたことが多いです。

重症度の分類としては2008年に奥脇が提唱したハムストリング肉離れのMRIタイプ(損傷型)分類(以下、奥脇分類)は、損傷部位によってタイプ分類して、再発せずに復帰できるおおよその期間が予測できる画期的なものである。これによって、受傷後初期段階でアスレチックリハビリテーションの段階をどれくらいの期間で上げていくかおおよその目安を立案することが可能になった。(ハムストリング肉離れ 仁賀定雄 2019より引用)

タイプ I:筋線維部(筋膜・筋間を含む)の損傷。多くのタイプⅠは理学所見に基づいて通常2週以内に再発せずに復帰可能である。

上記は奥脇分類によるハムストリングス肉離れのタイプⅠの表現。

現在の整形外科、スポーツ整形外科の領域では肉離れについて、肉離れの重症度分類については軽度から重症度にかけても「筋肉・筋膜などが離れる、離される」という現象を元に分類されていると思います。

ですが多くのサッカー選手に軽度の肉離れ時の体感を聞くと一定数で「離れている感じがしない」「ギュッと硬くなっている」と表現する選手がいる。

筋肉が硬く縮こまった状態(筋拘縮)

「筋拘縮」とは強度の高いプレーや日常生活の疲労の蓄積などで筋肉が硬くなることです。硬くなった筋肉は太く・縮むため周囲の毛細血管を圧迫します。そうすることで血行不良が起こされ、血液が届きにくくなります。筋肉は衝撃や負荷でちぎれることがないように、緊急時には縮むことで体を守ろうとします。怪我は運でも筋力不足でもない?根本原因にアプローチする筋肉チューニングとは⁈ Growith MTR Nutrition 公式ブログ 引用


MTR Method™️ではサッカー選手の状態を把握するために筋肉の質を丁寧に触れて確認していきます。その中で筋拘縮と呼ぶ「筋肉が硬く縮こまり続けている状態」というのが様々な怪我や症状など要因の1つになり自然な回復を妨げていることが多いです。

「離れている感じがしない」「ギュッと硬くなっている」

まさに軽度肉離れのサッカー選手の表現する状態を一致します。

この状態は筋拘縮の質の程度によりストレッチや一般的なマッサージでは解消されないことがあります。

だからこそ受傷後に痛みや違和感が減ったりなくなったりしても…

筋肉の硬く縮こまった状態が残り続けていれば再受傷を繰り返す、筋肉が適切に機能せずパフォーマンスが上がらないといった状態になるサッカー選手がいます。

プロ含めてそんなサッカー選手の中にはそれが当たり前、諦めている思いサッカーを続けていると聞くことも多いです。

「プレー中に怖さを感じなくなった」

「股関節が動かしやすくなり力が入る」

「体の動かせる感覚が戻ってきた」

サッカー選手からの紹介で知ってくれたサッカー選手、SNSで友人が調べてくれて見つけてくれたサッカー選手、指導者から勧められて知ってくれたサッカー選手…

肉離れの診断を受けたサッカー選手も体の体感として同じ体感の選手もいると思います。

繰り返しの受傷だと筋肉の質は徐々に悪化していく選手が多く状態の改善には時間がかかります。

初期の段階から筋拘縮の解除することで再発の防止もですが、MTR Method™️の提唱するリアクティベーションと併用していくことで筋拘縮の蓄積も減らすことができます。

そして今までリスクでしかなかった肉離れを繰り返すといった体は…

筋拘縮の解除とリアクティベーションによる理想的な骨格構造を基にした身体操作によりパフォーマンスの向上にも繋がります。

多くのサッカー選手に届いて欲しい本当に重要で大切な内容です。

仁木洸平

幼少期からサッカーに没頭し、家族やチームメイトなど関わってきた全ての方の助けもあり、小学校で全国大会優勝、高校で静岡県大会優勝の経験をさせて頂きました。しかし、高校時代に怪我による身体感覚の変化を経て「自分の體はプロでは通用しない」と自覚し、理学療法士の道を選択しました。
理学療法士として勤務した11年間で、担当した患者数は約5万人。
そんな多くの出会いや経験をさせて頂く中でよりヒトの探求していき、體の可能性と凄さを知ることで強さとしなやかさを引き出し、支え、手放せる存在になる為日々鍛錬中。 現在は筋肉チューニング、栄養ストラテジー、リアクティベーション、メタトロン波動測定など【MTR Method™️】を様々な形で伝えている。

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