こどもの怪我は冷やさず温める!RICEの落とし穴

症状

打撲や捻挫、肉離れなど、特にスポーツをするこどもには多く見られる怪我のケア方法として、昔から有名なものに「RICE」というものがあります。

RICEとは?
Rest(休息)
Ice(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)

この頭文字をとったもの。

この処置のなかで問題なのが「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」です。
今回は捻挫のケースを例に、怪我の根本的な治療について見ていきましょう。

こどもの怪我!腫れて痛いのは何のため?

捻挫の経験のある方はよくわかると思いますが、捻挫をすると足首が腫れ上がります。

この足首の腫れは、
①内出血(このケースは稀)
②炎症
③急性の筋拘縮

上記の3つが主な原因ですが、②の炎症によって腫れあがっているケースがほとんどだと考えられます。
捻挫をするとアイシングをする方がとても多く見られますが、炎症の場合、実はアイシングは逆効果…!

炎症は自然治癒のための生理現象なので、アイシングによって止めるのではなく、痛みを出し切る為に炎症を促進すべきだからです。
炎症が起こると、細胞から様々な物質が放出されるのですが、その中にヒスタミンやプロスタグランジンという物質があります。
ヒスタミンに反応して免疫機能を司る細胞であるマクロファージが集まり、傷によって侵入した細菌や異物を捕食して掃除します。そしてプロスタグランジンは血流を促進し、細胞の修復や成長に必要な物質を集めてくれます。
炎症は怪我によって受けたダメージを回復するための大事なプロセスです。

圧迫アイシングは傷の回復を邪魔する


もし、RICEのうちのIce(冷却)とCompression(圧迫)にあたる圧迫アイシングをして血流を阻害し、炎症を抑えてしまったらどうなるでしょうか? 
炎症を抑えたことで痛みは和らぎますが、肝心の傷の回復や筋肉の質に悪影響が出てしまいます。
根本的な傷の回復を邪魔することで捻挫によるダメージが蓄積してゆき、捻挫癖や、将来の大きな怪我につながってしまいます。

こどもが捻挫したときはどうしたらいいの?

では、炎症を抑えず捻挫を治すにはどうしたらいいのでしょうか?

もし捻挫をした場合、基本的には身体による自然治癒をサポートするようにしましょう。
温めて血流を促したり、怪我による筋肉のダメージを取り除くのが効果的です。
これは捻挫だけでなく、打撲についても同様です。
ただし、内出血がひどい場合は例外です。
冷やすなどしてまずは出血を止めるようにしてくださいね。

怪我の回復を助ける栄養素

ここまで捻挫のケースを例にとって、怪我のケアについてみてきましたが、怪我の回復にとって大切なのはケアだけではありません。
 
怪我の予防、回復のためにもう一つ大切なのは、必要な栄養をきちんと摂ることです。 

まず真っ先に補給したいのがタンパク質です。 
筋肉や血管・赤血球の材料であり、傷の治癒を促進する物質の材料でもあるので、タンパク質が足りていることが全ての基礎となります。 
その他にも、血流を促進し、あらゆる代謝に関わるマグネシウムや、怪我の治癒に必要なエネルギーを生み出すのに欠かせないビタミンB群、タンパク質とともに傷を塞ぐコラーゲンの材料となるビタミンCなどを意識して摂り入れるのがいいでしょう。 

栄養補給の基本は食事ですが、日々激しい運動をするアスリートにとって食事だけで十分な栄養を摂るのは至難の業。 
Growithのモリンガ配合たんぱくなど、良質なジュニアプロテインやサプリなども適宜摂り入れてみてください。

Growith MTR Nutrition

MTR Method Lab™が開発したコンディショニングメソッド
MTR Method™(Muscle Tuning & Reactivation)の重要なコンテンツの一つが栄養の改善と強化です。
私たちは、サッカーにおいて育成年代からプロ選手まで
ほぼ全ての選手が栄養不足に陥っており、筋肉の質が低下していると考えています。
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